はじめに

夫(妻)が日常的に暴力を振るう、暴言を吐く、生活費を入れてくれない、不倫している…夫婦や家族に起こりうるこれらの問題は日常生活にもっとも密接で重要な問題と言えます。しかし、こういった身内の問題はなかなか他人に相談しにくい側面があります。とは言え、誰にも相談しないまま問題を放置すれば、暴力や暴言はどんどんエスカレートする恐れがありますし、生活費を入れない状況が続けば生活は苦しくなるばかりです。不倫という不健全な問題も放置してよい問題ではありません。

そこで、これらの問題に直面した場合に、いかなる手段を採るべきなのかについて触れたいと思います。

 

離婚という選択について

 

これらの夫婦間の問題に直面したとき、まず頭によぎるのは「離婚する」という選択肢でしょう。夫(妻)からの日常的な暴言・暴力、生活費を入れてくれないこと、不倫はいずれも離婚原因になります。すなわち、夫(妻)のこれらの行為を立証できるのであれば、出るところに出れば(つまり裁判すれば)離婚することができます。しかし、離婚に際しては、未成年の子供がいる場合は親権者をどちらにするか、養育費は月々いくらにするか、財産分与をどのようにするか、離婚慰謝料をいくら支払わせるか等いくつもの考慮すべき事項があります。

これら以外にも、離婚協議・調停・裁判中の生活費をどのように確保するか、すなわち婚姻費用をどうすべきかの問題が出てきます。

これらの事項を総合的に考慮して、離婚すべきかどうかを判断することになります。

夫婦間の問題は、お互いに愛情があるかどうか、尊敬し合えるかどうかといった気持ちの面がもちろん重要ですが、今後生活をしていくことができるかどうかという現実的な面も十分考慮しなければなりません。もう愛情がないからというだけの理由で条件も深く考えずに早々に離婚してしまうと、たちまちその後の生活が立ち行かなくなるということにもなりかねません。

場合によっては、しばらくは婚姻費用を支払ってもらいつつ別居期間を設けるといった選択肢もありうるでしょう。また、不倫のケースでも、ご自身の気持ちが許せるのであれば必ずしも離婚は選択せず、不倫相手に対してしかるべき慰謝料請求だけをして、夫(妻)に対しては例えば今後二度と不倫をしない等の誓約書を書かせるといった対応を採ることもありうるでしょう。

以上は、離婚を考えるに当たって考慮しなければならない最低限の事項であり、他にも考慮すべき事項は事案によって数多くあります。

ここでお伝えしたいのは、一時的な感情に流されてしまって離婚を即決してしまうことは絶対に避けるべきであるということです。

弁護士に依頼するメリット

離婚が頭をよぎったときに、インターネットで「離婚 財産分与」「離婚 慰謝料」等と検索ワードを打ち込めば、大量の情報が得られると思います。しかし、それらの情報は不正確とまでは言いませんが、いずれもあなた自身にとって必ずしも当てはまるものとは限りません。なぜなら、この世には一つとしてまったく同じ夫婦がいないのと同様、夫婦問題も一つとしてまったく同じケースはないからです。

夫婦問題に詳しい弁護士であれば、あなたの夫婦関係、あなた自身の生活状況や置かれている立場を詳細にお聞きし、今後きちんと生活していけるかどうかをもシミュレーションした上で、あなた自身にとって最適な解決策をお示しすることが可能です。

 

なかしま法律事務所では初回相談料無料

なかしま法律事務所では、随時無料相談を受け付けています。

内容に納得できないのであれば、焦って離婚協議書にハンコを押す必要はありません。ハンコを押してしまえば手遅れです。

そもそも弁護士に相談すべきことなのかさえ分からないといった場合でも、とりあえず無料ですので、ぜひハンコを押してしまう前に、お気軽にご相談いただければと思います。